[ワシントン 14日 ロイター] – 米国家経済会議(NEC)の次期委員長に就任するとみられる保守派の米著名経済評論家ラリー・カドロー氏は14日、中国は貿易を巡り米国やその他の国からの厳しい対応を自ら招いたとの考えを示した。
カドロー氏は「中国は長らくルールに従ってこなかった。私は関税措置を好まないが、中国は自ら(他の国による)厳しい対応を招いたと考えている」とし、中国に対し貿易の面で国々が連携して行動を起こすことを望んでいると述べた。
トランプ大統領が発動した鉄鋼とアルミニウムに対する輸入制限措置については、特定の国を適用外とすることに安心感を覚えたと述べたほか、関税措置は広範な米経済に対する阻害要因とはならないとの考えも示した。
同氏はこの日、トランプ大統領による国家経済会議(NEC)次期委員長への指名を承諾したことを明らかにしている。正式発表は15日になる見通し。カドロー氏はトランプ大統領と意見が一致しないことがある可能性もあるが、決定がなされた後は決定事項の実行に専念するとの考えを示した。
また、CNBCのインタビューで「税率を最低水準で維持し、規制と政府支出を最低限で維持し、ドルを健全な水準で安定推移させる場合、好調な経済がもたらされる」と発言。
また、ドルが過去1年で下落したことに触れ、「たとえば、ドルがさらに10%下落する状況は望まない」とし、「ドルは現状よりも若干高い水準が望ましいが、安定が重要だ」と述べた。
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