韓国統一省によると、北朝鮮は16日に予定されていた南北高官会議を直前で中止した。朝鮮中央通信の同日深夜の報道によれば、米韓軍事演習が理由だという。
同通信は、現在進行している米韓軍事演習は「北朝鮮侵攻のリハーサル」であり、「平和的な板門店宣言に対する露骨な挑戦で、朝鮮半島情勢の流れに逆行する軍事挑発」「同胞と国際社会に大きな懸念と失望を抱かせた」と米国を強く批判する文言を並べた。
また、北朝鮮は、シンガポールで6月12日に予定されている米朝首脳会談の中止もほのめかした。朝鮮中央通信は「米国は予定された北朝鮮との首脳会談の行方と、挑発的な軍事騒動について、韓国当局と慎重に検討しなければならない」と主張した。
米国と韓国は5月11から25日までの空軍合同年次訓練「マックス・サンダー」を行っている。F-22ステルス戦闘機、B-52長距離爆撃機、F-15K戦闘機など100機以上の両国の空軍機が参加している。
(編集・甲斐天海)
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