政府は27日、北朝鮮船籍タンカーと国籍不明の船舶が、国連安全保障理事会の制裁に反して、違法な洋上での船舶間の物資の積替え「瀬取り」を21日、22日に続けて行った疑いがあると公表した。「瀬取り」の疑いの公表は7例目となる。
防衛省によると、北朝鮮籍のタンカー「YU PHYONG 5号」と国籍不明の小型船舶は、東シナ海の公海上で横づけし、ホースを接続していたという。海上自衛隊が確認した。
公表によると、北朝鮮タンカーに横付けした小型船舶は両日とも同一の船とみられる。22日には、2隻の船舶の分離後、この小型船舶は中国国旗とみられる旗を掲揚した。
北朝鮮船籍タンカー「YU PHYONG 5号」は、2018年3月に国連安保理北朝鮮制裁委員会から資産凍結・入港禁止の対象に指定された船舶。
外務省は安保理北朝鮮制裁委員会に通報し、小型船舶と関係があるとみられる中国にも「関心表明」を行った。
(編集・甲斐天海)
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