10月に入ってから、山東省平度市で元軍人による抗議デモが行われた。5日から6日にかけて、現地の警察当局は催涙弾を発射するなどでデモを鎮圧した。
大紀元や米VOAが入手した動画によると、5日午後、盾を手にした警察官がデモ隊を取り囲んだ。元軍人らが警察官の包囲を突破すると、見物していた市民から拍手が沸き起こった。この日、数千人の警察官が投入され、中には武装警察官の姿もあった。
動画では、催涙弾を発射した警察官に対して、元軍人らが消火器と棍棒で応戦する光景が映っている。現場は一時騒然となり、頭から大量の血を流す軍人の姿が捉えられた。複数の負傷者が出たもよう。
その後、元軍人らは警察官に強制排除され、各学校の空き部屋に閉じ込められた。
中国大陸には数千万人に上る退役軍人がいる。彼らは朝鮮戦争、ベトナム戦争、核実験に参加した「国の英雄」だ。退役軍人は国有企業や政府機関での就職が保障されていたが、地方政府幹部の腐敗により就職先を失ったり、約束された待遇を受けられなかった軍人が続出している。
(翻訳編集・李沐恩)
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