中国の研究者は相次ぎ、中共ウイルス(武漢ウイルス)の小児患者を対象に分析した論文を発表した。小児は成人と比べて重症化しにくいが、5歳以下の乳幼児はほかの小児より重症化しやすいと示した。
上海交通大学医学院児童医学センター臨床感染病学と生物統計学部に所属する童世盧・学部長のチームは3月16日、米国小児科学会が発行する医学雑誌・小児科のオンライン版に「中国における2019コロナウイルスの小児患者2143人の疫学的特徴」(Epidemiological Characteristics of 2143 Pediatric Patients With 2019 Coronavirus Disease in China)と題する研究論文を発表した。
この研究は1月16日~2月8日までの間に感染または感染の疑いがあると診断された18歳以下の小児患者のデータを扱った。そのうち、1歳以下の乳児379人が含まれている。
平均年齢は7歳で、男児と女児はそれぞれ1213人(56.6%)、930人(43.4%)だ。
90%の小児患者が無症状(4.4%)、軽症(50.9%)、中度(38.8%)のいずれかだった。重症化または危篤化したのは5.9%の125人で、成人患者の重症化率18.5%より低い。症例は湖北省とその周辺に集中しているという。
また、2月7日に14歳の少年の死亡が報告された。
さらに、125人のうち、60%以上が5歳以下であり、そのうちの40人は1歳未満の乳児で、この年齢層の約10%を占めている。
童学部長は、呼吸器や身体の発達がまだ不完全な乳幼児は感染しやすいとの見方を示した。
武漢児童病院なども3月18日、ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシンに小児患者を対象とする研究論文を発表した。この研究は1月28日~2月26日までの間、1391人の小児患者のデータを分析した。171人の感染が確認され、うち9人が重症または危篤状態に陥り、3人がICU(集中治療室)に送られ、人工呼吸器を装着した。生後10カ月の乳児の死亡例もあったという。
(翻訳編集・李沐恩)
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