印リライアンスのデジタル部門、シルバーレイクが7.5億ドル出資

2020/05/04 更新: 2020/05/04

[ニューデリー/ベンガルール 4日 ロイター] – インドの複合企業、リライアンス・インダストリーズ<RELI.NS>は4日、同社のデジタルサービス部門「ジオ・プラットフォームズ」に対し、プライベートエクイティ(PE)会社シルバーレイクから約7億5000万ドルの出資を受けると明らかにした。

同部門に対しては、米フェイスブック<FB.O>も既に57億ドルを投資することで合意している。

リライアンスは年末までに214億ドルの債務超過を解消する計画を掲げており、70億ドルの株式発行を含む資金調達策を相次いで打ち出している。

ジオ・プラットフォームズは通信事業ジオ・インフォコムや音楽・動画配信アプリを展開。リライアンスが規制当局に提出した資料によると、シルバーレイクはジオ・プラットフォームズの評価額を約650億ドルと見積もり、出資額を決めた。フェイスブックが出資した際の評価額に12.5%上乗せした水準で、シルバーレイクは株式の1%強を取得する。

リライアンス会長を務める富豪のムケシュ・アンバニ氏は文書で「シルバーレイクは世界有数のテクノロジー企業にとって価値あるパートナーを務めた素晴らしい実績がある」と称賛。インドのデジタル社会を変革させるために、世界のIT企業との関係で得たシルバーレイクの見識を活用したいとした。

格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスは、シルバーレイクによる出資はリライアンスのデジタルサービス部門を通じた資金調達能力を浮き彫りにしており、同社の財務の柔軟性を一段と強固にしていると指摘した。

Reuters
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