山上信吾・駐オーストラリア大使(59)は26日、豪紙オーストラリアンに寄稿し、台湾問題などにおいて日本とオーストラリアの軍事協力を一段と強化すべきだと強調した。
昨年12月末、駐オーストラリア大使に任命された山上氏は、豪政府の南シナ海政策を評価した。
大使は「台湾を取り巻く状況は依然として懸念されており、無謀または威圧的な行動は、インド太平洋地域全体の平和と安定に影響を与える可能性がある。これによって、オーストラリアと日本の協力の重要性がさらに増した」と中国当局が台湾海峡で威嚇行為を繰り返していることを批判した。
昨年、オーストラリアはインド側の招きを受けて、日米印の合同海上軍事演習「マラバル」に参加した。
日豪両政府は昨年11月17日、豪軍と自衛隊の相互訪問や共同訓練などを行う際の法的枠組み「相互アクセス協定(The Reciprocal Access Agreement)」について基本的合意に達した。今年、同協定は正式に締結されるとみられる。山上氏は「豪軍と自衛隊の協力強化に道を開くだろう」とした。
山上氏は「外務省の元情報統括官として」、情報分野における両国の協力の重要性も主張した。
同氏は先月、オーストラリアン・フィナンシャル・レビュー紙のインタビューで、日本はオーストラリアの対中貿易依存度の低減を支援する用意があると述べた。「オーストラリアだけではない。日本も同じ境遇にある」という。
(翻訳編集・張哲)
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