[ウィーン 4日 ロイター] – 7日から始まる国際原子力機関(IAEA)理事会では、イランに対する非難決議の採択が見送られる見通しだ。複数の外交筋が4日、明らかにした。
前回3月の理事会では、欧州3カ国と米国が非難決議案を準備したものの、正式な提出には至らなかった。こうした中、IAEAは先月末に公表した報告書で、未申告の施設からウラン粒子が検出された問題について、イランは説明していないと指摘した。
ある関係筋は「報告書の内容を無視することはできないが、今回の理事会で非難決議の採択はない」と予想。他の5人の関係筋も単純な声明にとどまるとの見方を示した。
フランス外務省の報道官は、報告書に「重大な懸念」を抱くとした上で「IAEAの質問に対する実質的な回答という点で、イランとIAEAの対話には進展が見られない」と述べた。
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