中共の蛮行を糾弾せよ 全国地方議員有志が集会、国会議員も複数出席

2021/07/29 更新: 2024/04/22

臓器の強制摘出などの中国共産党の蛮行に対し、ますます多くの議員が声を挙げている。衆議院議員会館で27日に開催された「SMGネットワーク臓器移植を考える全国地方議員の会」の総会には多数の地方議員が出席したほか、中国人権問題に取り組む複数の国会議員も会議に参加した。会場では被害者による証言も行われ、議員たちは臓器の強制摘出問題について討議し、糾弾した。

「臓器移植を考える会(SMGネットワーク)」は、中国で行われている臓器の強制収奪(臓器狩り)や売買を全廃するため2017年に発足した団体だ。その趣旨に賛同する地方議員有志で結成された「地方議員の会」には超党派の議員117人が加入している。代表世話人を務める丸山治章・逗子市議は大紀元の取材に対し、「少しずつ理解してくれる仲間も増えてきた。これからも力を入れて活動に取り組みたい」と語った。

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会議に参加した櫻田義孝議員は、「日本の隣国である中国の国民はひどい人権弾圧を受けている。特に法輪功ウイグルの人々から臓器を抜き取るなどの蛮行は悪魔の所業と言える」と語った。さらに、中国が同問題を内政干渉といして取り合わないことについて、「人道犯罪は、世界各国の共通の問題だ」と指摘した。

会議に出席した櫻田義孝衆議院議員(清雲/大紀元)

和田政宗参議院議員は、「議員になってまもない頃から、この問題は取り組んできた」と述べ、参議院でも臓器収奪問題を啓発する映画「ヒューマン・ハーベスト」上映会を山田宏議員と開いた。「日本がアジアそして世界の外交リーダーだ。アジアの諸国民が苦しんでいるのであれば、率先して救いの手を差し伸べるのが日本の役割であると考えている」と語った。

山本朋広衆議院議員は「平和や人権、民主は我々にとって普遍的価値だ。これらの価値を否定する国では、人権蹂躙が行われ失われる命がある。外国の問題は内政干渉の壁にぶつかるものの、価値観を共有する国々とともに、問題解決に取り組みたい」と話した。

総会開催にあたり、杉田水脈衆議院議員、山田宏参議院議員もコメントを寄せた。

杉田水脈議員はメッセージのなかで、「いつ私たちの身に起きてもおかしくない現実的なこととして、今現在も危険にさらされている人々と同じ目線に立ち、恐怖と絶望の縁にいる人々に寄り添い、関心を持ち続けること、声を上げ続けることこそが何よりも大切だ」と記した。そして、いかなる国や地域においても、人種や思想信条、信教の違いによる迫害や弾圧を看過することは許されるものではない、と強調した。

山田宏議員は、中国政府による臓器収奪は人類史上類を見ない犯罪行為であり、世界各国が非難決議を出す中、日本も自由や民主主義、法の支配、人権を重んじる国家として行動する責任がある、と記した。

荻須智之・四日市市議会議員は、「腹をくくってきた」と述べたうえで、地元に住む中国人女性が帰国した際に、法輪功学習者であるとの理由で拘束されたエピソードを紹介した。

インタビューを受ける和田政宗衆議院議員(清雲/大紀元)

和田政宗議員は大紀元の取材に対し、「臓器狩りについては、法輪功の方々、ウイグルの方々、弾圧を受けている南モンゴル、チベットの方々を含めて、中国国内で行われていることは、ジェノサイドと言える。本当にひどいものであると認識している。日本がアジアのリーダーとして各国に呼び掛けて、ジェノサイドを止めさせる決意で取り組まなければならない」と語った。

また、議員連盟結成については、「地方議員の方々が先行して活躍している。国会議員のなかでも話していきたい」と述べた。

櫻田義孝議員は取材に対し、中国の臓器収奪問題を解決するには、人権に関心がある、欧米諸国や民主主義諸国が一斉に声を挙げて、全世界に呼びかけていかなければならないと語った。

そして「地方にもそれぞれ県議会議員や国会議員がいるので、関心を持っている人々で彼らを下から動かしていくことも大切だ」と述べた。

(佐渡道世・王文亮)

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