大阪大学の研究グループは8月、「3Dプリント金太郎飴技術」を開発することで、和牛肉の筋・脂肪・血管の組織ファイバーを作成してから、複雑な和牛の培養肉が世界で初めて再現可能になった。
技術の改善により、和牛「サシ」などの再現や、脂肪や筋の成分量の調整によって、味・食感の微調整も可能になると期待されている。
研究グループは世界人口の増加による食生活向上の要求と将来的なタンパク質の危機という問題意識を念頭に研究を行ってきた。食糧危機の解決策として、比較的に極端時間で培養肉の製造が可能にし、SDGsへの大きな貢献が期待できると発表した。
この研究はJST未来社会創造事業の「組織工学技術を応用した世界一安全な食肉の自動生産技術」の研究開発の一貫として行われた。
研究結果は8月24日、英科学誌「Nature Communications」に掲載された。
(蘇文悦)
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