中国・上海市徐匯(じょかい)区にある青果市場「烏中市集」はこのほど、イタリアの高級ファッションブランド「プラダ」とのコラボ企画を展開し、店頭に「PRADA」のロゴ入りパッケージに包まれた野菜や果物を並べた。パッケージを入手しようとする市民が殺到し、周辺住民から苦情が出ている。
野菜とのコラボ企画はプラダが9月から展開する秋冬限定キャンペーンの一環。「PRADA」の文字が入ったデザインは、市場の外壁や内装に施されただけでなく、売り物の野菜や果物のラッピングにも使用された。
わずか数十元(1元=約16円)でプラダの紙袋や包装紙が手に入るため、市民が殺到し、入店の人数制限が行われた。
店内では「インスタ映え」を狙う客が、果物やお花売り場に集中した。写真撮影が終わると、商品を売り場に戻す人や、店を出て野菜をゴミ箱やシェア自転車の前かごに捨てて、袋だけ持ち帰る人が続出した。並んでも袋を入手できず、大声で怒鳴る人、道端で転売する人もおり、店周辺は混乱していた。
一方、近くの住民は食料品の購入が困難になり、苦情が出ている。
(翻訳編集・李沐恩)
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