米議員訪台団、蔡英文総統面会 TSMC本社、国防部を訪問か 11日夜には離陸=報道

2021/11/12 更新: 2021/11/12

台湾を訪問していた米上下両院の議員団が11日夜、民間航空機を使って台湾を離れた。中央社が報じた。一行は滞在中、蔡英文総統と面会し、国防部や台湾積体電路製造(TSMC)本社を訪れたという。

報道によれば、訪台団は上院のジョン・コーニン議員、トミー・タバービル議員、マイク・クラポ議員、マイク・リー議員の4名と、下院のジェイク・エルジー議員と名前が判明していない議員の2名で構成されていた。

一行は11日午後5時30分頃、バスで桃園国際空港に到着した。議員団は詰めかけた報道陣に何も語らなかった。エミレーツ航空の航空機に搭乗し、アラブ首長国連邦のドバイに向かった。

これまでの報道によると、一行は半導体世界大手TSMCの新竹科学園区本社を訪問した。その後、新竹孔子廟を訪れ、林智堅市長と面会した。

TSMCは、報道された米国の代表団の訪問についてコメントしていない。新竹市政府もまた、米大使館の役割を担う米国在台湾協会(AIT)の手配によるものであるとだけ述べ、詳細は明かさなかった。

台湾外交部は米議員代表団の旅程について「米議員団の意向を尊重する」として、回答は保留している。

報道によれば、議員団は10日、総統府を訪問し蔡英文総統と面会した。午後には台北市中山区の国防部本部を訪れ、中国共産党による台湾に向けられた軍事的な威嚇活動について説明を受けたという。

日本の安全保障、外交、中国の浸透工作について執筆しています。共著書に『中国臓器移植の真実』(集広舎)。