中国のSNS上で、重慶市の繁華街で11月12日、数千人のタクシー運転手がストライキを行う様子を撮影した動画が公開された。
ストライキに参加した劉軍(仮名)さんは翌13日、大紀元の取材で、「最近は売上があまりにも少ないため、持ち出しが続いており、タクシー会社に契約金(売上の65%)の引下げを要求してストライキに踏み切った」と語り、状況を詳しく話した。
地元のタクシー運転手の収入は、中共ウイルス(新型コロナ)の影響により大きく落ち込んでいるという。
劉さんが業務委託契約を結んだのは、重慶最大のタクシー会社「重慶公路運輸グループ」。
劉さんの説明によれば、毎日の売上は約100〜200元(1元は約18円)、そのうち、会社に上納する契約金は120元、ガソリン代数十元を除くと、ドライバーの収入はほぼゼロ、劉さん自身11月に入ってから数千元を持ち出したという。
ツイッターにストライキの現場を捉えた複数の動画がアップされた。重慶市の繁華街で約数千台のタクシーがゆっくりと走行したり、ライトを点灯したタクシーが道路中央に停車したままで交通が麻痺していた。
劉さんらは、11月に入ってから2回ストライキを行ったが、タクシー会社は契約金の引下げなどに応じず、双方は膠着状態だと話した。
「いまの契約金は売上の65%で高すぎる。ドライバーの利益はない」と劉さんは嘆いた。
大紀元の記者はタクシー会社や市長のホットラインに電話し状況を問い合わせたが、明確な説明は得られなかった。
(翻訳編集・叶子静)
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