[モスクワ 29日 ロイター] – ベラルーシ政府は29日、ウクライナとの国境付近でロシアと共同軍事演習を実施すると発表した。また、北大西洋条約機構(NATO)がベラルーシの国境付近で攻撃能力を強化していると非難した。
米国、NATO、ウクライナによると、ロシアはウクライナとの国境付近に軍を集結させているが、ロシア側は攻撃の意図はないと主張。ベラルーシは難民流入を巡って欧州連合(EU)と対立している。
ベラルーシのクレニン国防相は「中期的に」ロシアと演習を実施すると発言。詳細には触れなかったが「わが国の国境付近に軍隊が配置されており、隣国の軍事化を懸念するしかない。このため、対抗措置を計画せざるを得ない」と述べた。
ベラルーシと国境を接するNATO加盟国のリトアニアは28日、ベラルーシがロシア軍との関係を強化しており、ベラルーシに対するNATOのスタンスを変える必要があると訴えた。
ベラルーシのルカシェンコ大統領は29日、ウクライナ東部で紛争が勃発した場合やロシア国境で西側諸国との戦争が起きた場合、傍観することはないと表明し、ロシアに協力する方針を明確にした。
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