[ブリュッセル/ローマ 11日 ロイター] – 欧州連合(EU)欧州議会のサッソリ議長(65)が11日未明、入院していたイタリアの病院で死去した。議長の報道官がツイッターで明らかにした。
2019年7月から議長を務めており、今月任期が終了する予定だったが、再選は目指さないと表明していた。
次期欧州議長はマルタ出身で保守派の欧州人民党(EPP)に所属するロベルタ・メッツォーラ氏が有力視されている。
欧州連合(EU)欧州委員会のフォンデアライエン委員長はサッソリ氏の死を深く悲しんでいると述べた。ツイッターに「思いやりのあるジャーナリストであり、傑出した欧州議会議長であり、何よりもまず親愛なる友人だった」と投稿した。
北大西洋条約機構(NATO)のストルテンベルグ事務総長は「民主主義とNATO・EUの協力のための強力な代弁者だったサッソリ氏の訃報に接し悲しんでいる」とツイートした。
イタリアのドラギ首相は声明で、サッソリ氏が心の底から親欧州派だったと述べた。
サッソリ氏は新聞記者としてキャリアをスタートさせた後、09年に政界に転身。イタリアの中道左派・民主党に入党し、欧州議会議員選挙で当選した。
21年9月に肺炎にかかり、数週間の入院を余儀なくされた。その後、体力が完全に回復することはなかった。議長のオフィスは10日、サッソリ氏が昨年12月26日から免疫系統に関連する「深刻な合併症」のため入院していると発表していた。
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