オランダのオリンピック委員会・スポーツ連合(NOC*NSF)は、来月開催される北京冬季五輪に参加する同国の選手や関係者に対し、「携帯電話やノートパソコンなど、いかなる個人用機器をも中国に持ち込まないように」と異例の緊急勧告を出した。
オランダの地元紙「De Volkskrant」は11日、情報筋の話として伝えた。
NOC*NSFのスポークスマンであるGeert Slot氏は、「サイバーセキュリティの重要性」を強調したうえで、「インターネットを完全に遮断している中国は特殊なケースだ」と述べた。
また、「現地でのサイバーセキュリティもリスクアセスメントの一環だ」としたが、具体的な施策に関するコメントを避けた。
情報筋はDe Volkskrant紙に対し、中国の監視から個人情報を保護するために、選手に新しい機器を支給することを明かした。
来月開催予定の北京冬季五輪には、少なくとも30人のオランダ人選手が参加する。スピードスケートやショートトラックスピードスケートなどの競技に出場する。
ドイツ反ドーピング機構(NADA)も10日、北京冬季五輪に参加する選手らに対し、ドーピング規則に違反する恐れがあるため、中国産の食肉を食べないよう注意喚起した。
中国産食肉にクレンブテロールが混入している可能性があるためとしている。
(翻訳編集・李凌)
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