台湾の頼清徳副総統は28日、ホンジュラスの首都テグシガルパで行われたカストロ大統領の就任式で、米国のカマラ・ハリス副大統領と面会し、短い会話を交わした。頼氏は米国による台湾への支援に感謝を伝えたという。
中国共産党が台湾を孤立させようと画策するなか、米国は投資や武器売却などを通じて台湾を支援している。近年、米議員は台湾関係法など安全保障や貿易に関わる法案を相次ぎ提出している。
ハリス氏は記者団に対して、頼氏とは中米における共通の関心事や移民問題に対処する「米国の戦略」などについて短い会話を交わしたと語った。28日にロイター通信が報じた。
ボイスオブアメリカ(VOA)によると、頼氏はハリス氏に対し米国の揺るぎない支援への感謝を伝えたという。
ホンジュラスは現在、台湾と正式な外交関係を結んでいる世界14カ国のうちの1つ。
台湾総統府が公開した写真からは、頼氏とハリス氏は最前列の近い席が用意されていたことがわかる。
ホンジュラスのカストロ大統領は昨年11月の選挙期間中、当選後は中国と外交関係を結ぶと発言したことがある。その後一転して、台湾との関係維持を望んでいると述べた。
カストロ氏は28日に頼氏と会談し、台湾から寄贈された新型コロナウイルス(中共ウイルス)ワクチンについて「私たちの開発課題に対する支援と意欲に感謝する」とツイートした。
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