中国・江蘇省で女性が首を鎖でつながれて監禁されていた問題について、松野官房長官は21日の記者会見で、「報道については承知している」と述べた。
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松野長官は人権問題について「わが国は、国際社会における普遍的価値である自由、基本的人権の尊重、法の支配がいかなる国においても保障されることが重要だ」と語った。
いっぽう、この事案は「現在、中国当局が調査をしていると承知している」と述べるにとどめ政府のコメントは控えた。
女性の監禁事件は、中国のSNS上で1月28日に投稿された動画で明らかになった。江蘇省・徐州市の農村にある粗末な小屋で、厳しい冬の寒さのなか首に鎖が繋がれていた薄着の女性が写っていた。中国のウェブ上で高い関心を集め、女性が人身売買の被害者だとする指摘もあった。
動画の拡散後、当局は捜査に乗り出したが、二転三転する地元当局の説明に世論は静まらず、当局の責任を追及すべきとの声もある。
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