中共ウイルス(新型コロナ)の新規感染者が急増している中国では、地方政府が都市封鎖措置を実施しているため、中央指導部の石炭増産計画が遅れるとの見方が強まった。
ブルームバーグ23日付によると、中国有数の石炭・鉄鋼生産都市、河北省唐山市は22日から「一次的な全域封鎖管理」を実施した。この影響で、中国各地に向かう石炭の輸送がストップした。
同時に唐山市は今週から石炭生産工場に対して期間1カ月の環境関連検査を行うため、一部の工場は夜間生産を停止した。
中国指導部は石炭の海外輸入依存度を下げる目的で、石炭生産を大幅に増やす計画を立てた。3月初め、中国国家発展改革委員会(発改委)は主要生産地の地元当局に対し、国内生産能力を約3億トン増強すると指示した。また、発改委は18日、各電力会社に対して石炭生産会社との間で長期的な供給契約を結び、最低15日分の備蓄を確保するよう命じた。
ブルームバーグは、厳しい都市封鎖措置の下で、唐山市の港や道路が全部封鎖され、石炭の輸送に打撃を与えていると指摘した。
いっぽう、中国メディア「財聯社」23日付の報道では、物流が寸断され、石炭備蓄量の不足が原因で、一部の鉄鋼工場は高炉を休止した。
(翻訳編集・張哲)
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