[東京 25日 ロイター] – 鈴木俊一財務相兼金融相は25日、金融商品取引法違反の疑いで東京地検に起訴されたSMBC日興証券を巡り、「極めて遺憾に思っている」と語った。市場の信頼を揺るがしかねない事態とし、金融庁として「捜査の動向も踏まえて必要に応じて厳正に対処していく」との考えも述べた。
同日午前の閣議後会見で語った。物価高対応では「国民生活、企業への影響をできるだけ抑えるよう、しっかり対応していかなければならない」とした。
現状では、激変緩和措置をはじめとする重層的な対策を講じ、事業者に対しては雇用調整助成金や実質無利子・無担保融資の延長などを措置していることから「こうした対策をまずは国民や事業者にお届けすることが重要」と述べた。
そのうえで鈴木財務相は追加策に関し「状況の変化に注意するとともに、来週の岸田首相からの指示を踏まえて対応していきたい。財源も含め、指示を踏まえて検討していくことになる」と語った。財源については「どういった対策を行うかにもよるため現時点ではお答えすることが難しい」との認識も示した。
ロシアに対する制裁関連では、財務省として「関税、外為法関係において今通常国会に法案を提出するよう、そのために必要な準備を速やかに進めていく」とした。
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