防衛装備品乗せた輸送機、小牧基地を出発 ウクライナへ 岸防衛相に駐日大使が謝意 

2022/03/09 更新: 2022/03/09

岸防衛相は9日、コルスンスキー駐日ウクライナ大使の表敬を受けた。防衛相は同国を最大限に支援するため防弾チョッキ等の提供を決め、昨日、輸送機が出発したと伝えた。大使から深い謝意が示されたという。

岸氏は戦禍による犠牲者に哀悼の意をコルスンスキー氏に伝えたという。政府は、ロシアによるウクライナ侵略は国際法及び国連憲章の重大な違反であり、国際秩序の根幹を揺るがす行為として断固反対するとの姿勢を表明している。

政府がウクライナに供与する自衛隊所有の装備品を乗せた航空自衛隊の輸送機が8日午後11時ごろ、小牧基地を出発し隣国ポーランドに向かった。今回、ウクライナ政府からの要請を受け政府が提供するのは防弾チョッキ、ヘルメット、防寒服、天幕、カメラ、衛生資材、非常用糧食、発電機など。

航空自衛隊の輸送機はロシア上空の通過を避けポーランドに向かい、ウクライナに搬入されるという。

政府は国家安全保障会議(NSC)会合で、輸出ルールを定めた「防衛装備移転三原則」の運用指針を改定。防衛協力は平時を前提としていたが、自衛隊法の規定に基づき非殺傷の防衛装備品に限り、ウクライナへの提供に限定して可能とする項目を追記した。

日本の安全保障、外交、中国の浸透工作について執筆しています。共著書に『中国臓器移植の真実』(集広舎)。
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