米政治サイト「ポリティコ(POLITICO)」が18日、欧州連合(EU)の高官の話として、EU首脳は中国がウクライナ侵攻を続けるロシアへの軍事支援を検討しているという「非常に信頼できる証拠」を入手していると報じた。
匿名希望の同高官によると、「すべての(EU)首脳は、何が起きているのかをよく認識している」。
中国がロシアの要請に応じた場合、「EUは中国に対して貿易制裁を科すだろう」と述べ、「これは北京が理解できる唯一の言語だからだ」と強い対抗措置を避けられない考えを示した。
ロシア側が中国政府にどのような援助を要求しているかは明かさなかった。
英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)も14日、ロシアに軍事支援を提供する用意があると中国が示唆していることを、米国が同盟国に外交公電で知らせていたと報じた。
今回のEUが入手した「有力な証拠」が、米国のと同じ情報源由来なのか、それともEU独自の情報機関からのものなのかは、今のところ不明だ。
ロシアによるウクライナ侵攻が開始後、初の米中首脳会談が18日に行われた。バイデン米大統領は習近平中国国家主席に対して「ロシアを支援した場合、どのような結果がもたらされるか明確にした」と強く牽制したが、習近平国家主席は支援するかどうかを明言しなかった。
サキ米大統領報道官は米中首脳会談後の記者会見で、中国の対露支援の懸念は「ある」と明言した。
習主席は、「制裁で被害を受けているのは一般庶民だ」と対露制裁に反対している。
4月1日に予定されているEUと習主席の首脳会談は予定通り行われる見通しだ。
(翻訳編集・李凌)
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