[ワシントン 1日 ロイター] – 米ホワイトハウスは1日、ロシアが化学・生物兵器を配備した場合に備え、米国はウクライナに物資や設備を提供していると表明した。また、いかなる形であっても国内での備えが損なわれるものではないと強調した。
サキ報道官は、ロシアがウクライナに化学・生物兵器を配備する可能性があるほか、そのような攻撃の下地を作るため、敵の犯行に見せかけて攻撃を仕掛け、軍事侵攻の口実にする「偽旗作戦」を行いかねず、備えとしてウクライナへ物資を提供していると述べた。
ホワイトハウスは、ロシアが化学・生物兵器による攻撃を計画しているという証拠を示していない。米国防総省高官は先月22日の時点で、ロシアがウクライナに対し化学・生物兵器を使用する差し迫った兆候は確認できていないと明かした。
対ウクライナ戦争を「特別軍事作戦」と称するロシアも、ウクライナが化学兵器の使用を準備していると一方的に非難。米国当局は、こうした主張そのものが偽りであり、ロシアが自らその準備を進めている証拠だと指摘する。
米ホワイトハウスはこれまでに、ロシアがウクライナへの侵攻で化学兵器や生物兵器、核兵器などの大量破壊兵器を使用した場合の米国側の対応を策定する専門家チームを立ち上げた。
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