中国が南太平洋の島嶼国・ソロモン諸島と安全保障協定を締結したことについて、木原官房副長官は21日の会見で、懸念を持って注視していく考えを示した。
木原氏はソロモン諸島が中国と締結した協定について、「太平洋地域全体の安全保障に影響を及ぼしうるものである」と指摘。太平洋地域の安全保障等の諸課題について、米国やオーストラリア、ニュージーランドをはじめとする関係国と緊密に連携しながら対処していくと述べた。
安全保障協定は現地時間19日に締結された。ソロモン諸島のソガバレ首相は中国との協定について、「治安維持」を目的とするものだと強調した。
協定の締結に先立ち、日米豪ニュージーランドの高官らはハワイで会談、中国・ソロモン諸島間の安保協定の締結に懸念を表明する声明を発表した。また、米豪両政府は安保協定について「透明性の欠如」があると指摘してきた。
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