5月15日の沖縄本土復帰50年に際し、バイデン米大統領はメッセージを寄せ、友好と追悼の意を表した。悲惨な沖縄戦を戦った敵同士の両国がいまや最も緊密な同盟国になったとし、引き続き関係を強化していく考えを示した。メッセージは式典会場に公開された。
バイデン氏は冒頭、沖縄戦で日米両国の多くの人命が失われたことに言及した。そして、数十年の歳月を経て、「戦場での敵同士から共通の目的で結ばれた同盟国へと変貌を遂げ、今では最も緊密な同盟国となった」と述べた。
中国共産党の拡張主義が続くなか、日米同盟は安全保障上ますます重要になっている。バイデン氏は、日米同盟は共通の価値観のため「かつてないほど強固なものになっている」とし、日本の支援と沖縄の貢献に感謝の意を表した。
米国民と沖縄県民の間にある人的つながりは「日米関係を深化させるうえでかけがえのない要素」だと指摘し、向こう50年を見据えた今後の日米関係を展望した。
バイデン氏は来週22日~24日の日程で来日する。23日には岸田首相と会談するほか、24日には日米豪印の安全保障枠組み「クアッド」の首脳会談に出席する。
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