「沖縄の若者を支援」駐日米大使、英語学習奨学金プログラム表明

2022/05/16 更新: 2022/05/16

ラーム・エマニュエル米国大使は出席した沖縄復帰50周年式典(東京会場)のあいさつで、沖縄の高校生を対象とした英語学習奨学金プログラムを設立すると発表した。「彼らの個人的な未来のため、そして我々が共有する運命のためだ」と若者支援の理由を語った。

米国留学の奨学金を授与された現地の高校生との交流体験を通じて「同盟は単なる条約ではなく、人と人との友情であることを沖縄の高校生が教えてくれた」と、エネルギーと熱意あふれる若者から受けた印象について述べた。

エマニュエル氏は沖縄が返還された当時の国際環境について「世界の民主主義国家は共産主義の蔓延を防ぐために結束」が試された時期だと表現した。半世紀経ったいま、「世界は再び、抑圧と露骨な力を行使して覇権を手に入れようとする国家の脅威に直面している」とエマニュエル氏は警鐘を鳴らし、同志国による結束の重要性を強調した。

日本と米国が国民とインド太平洋地域を守るためには、平和や安定を推し進めていく必要があると述べた。

「自由は無償ではない」。自らの価値観を守るために、先人たちは代償を支払ってきた。「我々の世代も同様に信じるものを守り、推進していかなければならない」と述べた。エマニュエル氏は最後に、次の50年を見据えて、日米の友好関係の深化と沖縄の繁栄に期待を寄せた。

政治・安全保障担当記者。金融機関勤務を経て、エポックタイムズに入社。社会問題や国際報道も取り扱う。閣僚経験者や国会議員、学者、軍人、インフルエンサー、民主活動家などに対する取材経験を持つ。