米キリスト教会銃撃事件の容疑者 中国共産党の工作組織に所属 

2022/05/19 更新: 2022/05/19

米カリフォルニア州のキリスト教会で15日に発生した銃撃事件について、逮捕されたアジア系米国人のデビッド・チョウ(周文偉)容疑者(68)がかつて工作活動を行う中国共産党の統一戦線工作部の下部組織に所属していたことがわかった。地元警察は「政治的動機による憎悪事件」と発表し、調査を続けている。

銃撃は15日午後、西部カリフォルニア州ラグーナウッズの教会で発生した。容疑者を取り押さえようとした医師が死亡、5人が負傷した。地元警察によると容疑者は、銃撃前に教会内のドアを鎖で固定し、鍵穴を瞬間接着剤でふさいでいた。

中国共産党の統一戦線と関係

台湾出身のチョウ容疑者は、中央統一戦線工作部の直轄組織「中国和平統一促進会(CCPPNR)」に所属していたことが、その設立式典の報告で明らかになった。

チョウ容疑者は2019年にラスベガス支部の理事として就任していた。ラジオ・フリー・アジア(RFA)によるとチョウ容疑者は、独立派を「悪魔」と表現し、撲滅を呼びかける横断幕を持って活動していたという。

同団体は1988年に中国共産党によって創立され、党の政策に反する台湾独立運動などに対抗することを目的としている。米中経済安全保障問題検討委員会の2018年報告書によると、90カ国に少なくとも200の支部がある。トランプ前政権は2020年、米国で悪意ある影響力を広めているとして「外国政府の宣伝組織」に指定している。

CCPPNRのラスベガス支部長・顧雅文氏によると、チョウ容疑者は2019年後半に支部を脱退している。

非難

地元警察は危険を顧みずチョウ容疑に立ち向かい、亡くなったジョン・チェン(鄭達志)医師に哀悼の意を表し、「チェン医師の行動がなければ、さらに多くの犠牲者が出ていたに違いない」と述べた。

ロサンゼルス駐在の台湾代表ルイス・ファン氏は憎悪と暴力行為を非難。大紀元の取材に対して「お互いを尊重すること、法の支配、これが台湾で共有されているものだ」と語った。

また、多くの台湾の評論家は、この事件は台湾の民間人を無差別に殺害したものであり、中国共産党が世界中に広めた憎悪のイデオロギー戦争の結果であると述べた。

台湾の蔡英文総統はツイッターで「暴力では何も解決できない」と述べ、チェン医師の死を弔った。
 

米国をはじめ国際関係担当。
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