海上自衛隊は9日、北海道東方の太平洋で活動するロシア艦艇5隻を確認した。岸信夫防衛相は会見で、ロシアがウクライナ侵略を続けるなか、極東においても同時に活動し得る能力を誇示する狙いがあると指摘した。
確認されたのはロシア海軍所属の駆逐艦やフリゲート艦計5隻。ロシア国防省は、同国太平洋艦隊の40隻以上の艦艇と20機以上の航空機が参加する大規模演習を3日以降に太平洋で実施すると発表しており、確認された艦艇はその一環とされている。
ロシア軍の演習に対し、政府は千島列島周辺海域及びわが国のEEZを含む三陸沖の海域において、ミサイル発射等を目的とした航行警報を発出している。岸防衛相は同様の演習が今後、三陸沖にて実施される可能性について注視する必要があると述べた。
ロシア海軍の演習について、岸防衛相は「ウクライナ侵略を行う中にあっても、ロシア軍が極東においても同時に活動し得る能力を誇示する狙い」があると指摘。関連する軍事動向について、重大な懸念を持って情報収集と警戒監視を継続していくと述べた。
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