米通信社ブルームバーグは14日、国家の安全を脅かした疑いで中国当局に拘束されていた北京支局の職員ヘイズ・ファン氏と依然、連絡が取れていないと発表した。米国の中国大使館は、1月から同氏を保釈していると主張している。
中国籍のファン氏は2020年12月に国家の安全を脅かした疑いで北京の自宅から私服警官に連行され、昨年7月に正式に逮捕された。ブルームバーグによると、ファン氏が最後に目撃されたのは2020年12月7日だという。
米国の中国大使館は5月、ファン氏を「1月に保釈した」との声明を発表しているが、14日現在、ブルームバーグは同氏と連絡が取れていない。声明によると、捜査は継続中だという。
国境なき記者団が昨年12月に発表した推計によると、中国では現在、ファン氏や中共ウイルス(新型コロナ)の国内感染状況を報じた張展氏ら124人のジャーナリストが拘束されている。大紀元にコロナ感染拡大の情報を提供した中国人市民11人も、最長8年の有罪判決を言い渡された。
中国外国人記者クラブ(FCCC)は1月に発表した報告書のなかで、中国当局からの脅迫や嫌がらせが増加し、中国にいる外国人ジャーナリストの数は大幅に減少したと指摘した。
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