世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長が、中共ウイルス(新型コロナウイルス)は中国の実験室から漏えいしたと「個人的に信じている」と話したことが明らかになった。英紙デイリー・メール電子版が18日、政府関係者の話として報じた。
報道によると、テドロス氏はこのほど、ある欧州の政治家に対し、同ウイルスの起源に関して中国武漢の実験室で「壊滅的な事故があった」ことが最も可能性の高い説であると打ち明けた。
欧米の一部の専門家や政治家は、2019年末、武漢市から始まった中共ウイルスのパンデミックを巡って、同市にある中国科学院武漢ウイルス研究所からウイルスが流出した可能性が高いと指摘している。同研究所の女性研究員、石正麗氏はコウモリ由来のコロナウイルス研究の第一人者で、「バットウーマン」と呼ばれている。
米共和党が2021年8月に公表した報告書は、中共ウイルスが武漢ウイルス研究所から流出した証拠は大量にあると主張した。
WHOは昨年3月に発表した現地調査報告書で、同ウイルスが武漢ウイルス研究所から流出したとする説について「可能性は極めて低い」と示した。しかし今月6日、WHOの諮問グループが新たな報告書で、流出説について「更なる調査が必要だ」との見解を示し、調査を続行するとした。
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