北朝鮮、長距離弾道ミサイルなど3発発射 防衛相「日本列島越えず上空で消失」

2022/11/03 更新: 2022/11/03

北朝鮮が3日朝に発射した弾道ミサイルについて、浜田防衛相は同日の会見で、ミサイルは日本列島を越えず、日本海上空で消失したことが確認されたと述べた。韓国側の発表によれば、北朝鮮は平壌から長距離弾道ミサイル1発、平安南道から短距離ミサイル2発をそれぞれ日本海に向けて発射した。

ミサイルが日本上空を超えて飛翔する可能性があることから、政府は全国瞬時警報システム(Jアラート)を使用し宮城県、山形県、新潟県に避難指示を出し、建物や地下など避難するよう呼びかけた。

北朝鮮のミサイル発射を受けて、岸田首相は、落下物による被害確認や、継続した情報収集・分析を徹底し、米韓と連携して適切な対応をとるよう指示した。同時に、相次ぐミサイル発射を厳しく非難した。

米韓両軍は10月31日から11月4日にかけて大規模な軍事演習「ビジラント・ストーム」を実施し、数千人の兵員と軍用機240機を投入している。北朝鮮はこれに強く反発している。

米国家安全保障会議(NSC)のカービー戦略広報調整官は2日の会見で、北朝鮮はロシアに対して弾薬を「相当数」密かに供給しているとの情報があると述べた。

国際シンクタンクの経済平和研究所は2021年度「世界平和度指数(GPI)」報告書のなかで、北朝鮮の国内総生産(GDP)に占める軍事費の割合は24%で、調査対象国・地域のうち最も高いと指摘した。

日本の安全保障、外交、中国の浸透工作について執筆しています。共著書に『中国臓器移植の真実』(集広舎)。
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