[東京 20日 ロイター] – 松野博一官房長官は20日午後の会見で、国連の安全保障理事会が北朝鮮によるたび重なる安保理決議違反に対し、行動できていないことは大変遺憾であるとの見解を示した。
松野官房長官は、北朝鮮が18日に大陸間弾道ミサイル(ICBM)級の弾道ミサイルを発射したことに対し、安保理の非常任理事国である日本が安保理の緊急会合開催を関係国に要請したと説明。現在、調整中であると述べた。
その上で「安保理が北朝鮮によるたび重なる安保理決議違反に対して、行動できていないことは大変遺憾である」と語った。また、安保理理事国として米国などと引き続き緊密に連携しつつ「中ロを含め安保理が、国際の平和及び安全の維持という本来の責任を果たせるよう努力していく」と語った。
一方、20日の北朝鮮による2回の弾道ミサイル発射を海上保安庁が3回と公表したことについて、内閣官房が海上保安庁に3回の発射情報を提供したことによる結果であるとの見解を午前の会見に続いて繰り返した。3回の情報提供になった原因について、松野官房長官は2回目の情報送信後、送信したかどうか直ちに確認できなかったため、3回目の情報送信になったと説明した。今後の対応については「必要な点検を行い、改善が必要であれば、改善していく」と語った。
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