米バージニア州のグレン・ヤンキン知事は4日、4月末に国際貿易使節団を率いて日本、台湾、韓国を訪問すると発表した。台湾の蔡英文総統をはじめとする政府関係者や企業幹部、グローバル産業のリーダーなどと面会し、経済・文化面での連携を強化する。
ヤンキン知事は、4月24日から29日にかけて台北市、東京、ソウルを訪問する。
ヤンキン氏は声明で「台湾、日本、韓国は、バージニア州の経済成長と繁栄を促進する重要な市場だ。これらの関係を強化することで、同盟国へのコミットメントを再確認するだけでなく、バージニア州と米国の精神を強化する」と述べた。
5日には米共和党のケビン・マッカーシー下院議長と台湾の蔡英文総統が会談し、両国の連携を強化していくことで一致した。
ヤンキン氏は対中強硬派で知られる。1月には国家安全保障のリスクを念頭に、中国企業と提携した米自動車大手フォード・モーターのバッテリー工場の誘致計画を阻止した。その他、中国投稿アプリ「TikTok」を政府端末で使用することを禁止し、中国を含む敵対的国家への農地売却を禁止する法案に署名した。
またバージニア州議会は2月、台湾に貿易事務所を開設する提案を99対0で支持しており、駐米台北経済文化代表処の蕭美琴代表が「経済関係の深化に弾みをつける」と謝意を示した。
バージニア州には、台湾から5社、日本から133社、韓国から25社が進出している。今回の訪問は、知事として初めてのアジア訪問となる。
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