[東京 10日 ロイター] – 日中政府は10日、「第15回日中高級事務レベル海洋協議」を東京で開催した。
協議は中国による海洋進出が焦点となった。日本側は、中国海警局船による尖閣諸島周辺の日本領海への侵入を直ちにやめるよう要求。また、日本付近での弾道ミサイル発射などの軍事活動やロシアとの連携に深い懸念を抱いていることも伝えた。
日本の外務省は声明で、「尖閣諸島周辺領海への侵入を含む東シナ海情勢、南シナ海情勢に関する深刻な懸念を表明するとともに、台湾海峡の平和と安定の重要性についても改めて提起した」と述べた。
一方、中国側は、東・南シナ海、尖閣諸島、台湾海峡を巡る日本の最近の「否定的な動き」を批判。中国の領土主権を侵害し、海洋権益を損なう「一切の言動」をやめ、台湾問題への干渉を控えるよう要求した。
同協議には、両国の外務、防衛、海上保安などの当局者が参加した。
ご利用上の不明点は ヘルプセンター にお問い合わせください。