台湾有事なら日本はポーランドのような役割=自民党・木原稔氏

2023/04/14 更新: 2023/04/17

[東京 14日 ロイター] – 日本と台湾の交流を進める超党派議員連盟「日華議員懇談会」の木原稔・事務局長(自民党衆議院議員)はロイターとのインタビューで、仮に台湾有事が起きれば日本はウクライナ戦争で避難民を保護したポーランドの役割が求めるられるとの見方を示した。

ウクライナはロシアの侵攻を受けて多くの人が国外へ避難。隣国のポーランドは最大の支援国の1つで、100万人以上の避難民を受け入れた。また、国外に避難した人の多くがポーランドから欧州連合(EU)域内に入った。

木原氏は「我々は日本の国会議員なので、在外邦人の保護はもちろん考えなければいけない。ただ、台湾となるとウクライナ戦争におけるポーランドの役割を担わないといけない」と述べた。

日本の外務省によると、台湾の人口は約2326万人。およそ2万人の日本人を含め、在留外国人も多い。

木原氏は「日本は国際社会の一員、G7(主要7カ国)唯一のアジアの国」だとした上で、日本人のみならず台湾人の避難民も保護することなどを考える必要があると指摘。隣国の日本にとっては「非常に大事な視点だ」と述べた。

木原氏は中国が台湾を取り囲むように軍事演習を行った直後の昨年8月中旬、日華議員懇談会の古屋圭司・会長(自民党)とともに台湾を訪問。蔡英文総統はじめ政府や与党の要人と会談した。10月にも訪台している。

日本は台湾を国として認めていないため正式な外交関係がなく、非政府間の実務関係を維持している。

*インタビューは13日に実施しました。

(金子かおり 編集:久保信博)

Reuters
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