[軽井沢 16日 ロイター] – 欧州連合(EU)のボレル外交安全保障上級代表は16日、中国と欧州の関係は台湾への対応を含む中国の行動次第だと述べた。長野県軽井沢町で開幕した主要7カ国(G7)外相会合に合わせ、オンライン会見で語った。
ボレル氏は「台湾海峡で起きることはわれわれにとって大きな意味を持つ」とし、中国との関与と対話維持の必要性を強調した。中国を「パートナー、競争相手、システミックなライバル」と表現した上で、どの関係にEUが傾くかは「中国の行動次第だ」と述べた。
16日のワーキングディナーで始まった外相会合はインド太平洋について協議し、外務省当局者によると、中国を巡る問題に話題が向かった。
この当局者によると、中国との関係には率直でオープンな関与が必要だと述べた林芳正外相に他の外相も賛同し、台湾の政治的立場を巡り平和的解決を求めることで一致した。
台湾を巡っては、マクロン仏大統領が今月、欧州は米中への追従を避けるべきなどと発言したことに批判が相次ぎ、欧米の足並みの乱れにつながるとの懸念が出ている。
ベーアボック独外相は訪日前の声明で「われわれの結束が他国から分裂と誤解されたり、新たな亀裂が生じたりすることを避けなければならない」とし、G7の結束を強調した。
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