国家主権を揺るがす? WHOが推し進める「ワンヘルス」ミッションに中国共産党の影(1)

2023/06/16 更新: 2023/06/16

ある情報アナリストは、「ワンヘルス」イデオロギーを通じて世界保健機関(WHO)の政策に影響を与えるという中国共産党(中共)の軍事戦略に警鐘を鳴らしている。

「我々は中共と戦争状態にある 」と、ブライアン・オシェイ氏はエポックタイムズに語った。「中国人が言うように、戦争には多くの形があるため、多くの人々はこれを理解せず、または見ていない」。

この場合、戦場にいるのは軍服を着て大砲を持った兵士ではない。「戦場は私たちの周りにある」とオシェイ氏は指摘している。

同氏は軍事情報部隊でキャリアをスタートし、電子戦と様々な情報分析の方法について訓練を受けた。その後、特殊部隊の第1特殊部隊群、第5特殊部隊群で戦術的なミリタリー・インテリジェンスに従事した。

オシェイ氏は特殊部隊での11年間の経験後も情報分析の仕事を続け、最終的に競争情報分析の私企業に身を置くことになった。

後に、彼は「これらのサービスは手の届かない存在だと思っている人々」に自身のスキルを提供しようと決心し、監視されてたり、ストーキングの被害に遭ったり、あるいは死亡予告を受たりしている人々に捜査支援や教育を提供したいと考えた。彼はセンチュリオン・インテリジェンス・パートナーズの最高経営責任者(CEO)であると同時に、妻である ナオミ・ウルフ氏の「デイリークラウト」プラットフォームに調査ジャーナリストとして務めている。

 

社会のあらゆる階層にプロパガンダ

2020年の新型コロナウイルス感染症によるロックダウンの中、オシェイ氏とナオミ・ウルフ氏は、科学ではなく権威主義的な支配に基づいた政策を目の当たりにした。
「ナオミが「彼ら(WHO)は私たちを決して外に出すつもりはない」と言ったのを覚えている。私は「それは狂ったことだ」と思った。しかし、ナオミの言ったことは正しかった」。

その後、ワクチンの存在が明らかになるにつれ、それを煽るプロパガンダの手法に気付き始めたとオシェイ氏は述べた。

「最初は、初期の統計でさえ生存率が99%以上だったウイルスのワクチンの開発がこれほど推進されるのは奇妙だと思った」とオシェア氏は語った。「それは、私がテロリズムに対する宣伝を行うために実行するプログラムの 1 つのように思えました。このドラムビートは社会のあらゆる階層にありました」

点と点がつながればつながるほど、「ウイルスの危険性を訴える人々と、世界を救うとされる万能ワクチンを推進する人々が同じだった」と指摘している。

 

ワンヘルスのミッションが浸透

WHOは、中共の生態文明政策をモデルとして採用することで、中共の支配を彷彿とさせるレベルの支配力を加盟国にもたらすことができるとオシェイ氏は述べている。これらの政策は、ワンヘルスのように、最終的には生活のあらゆる側面に浸透していく。

WHOはワンヘルスを、「人間、動物、生態系の健康のバランスを持続的に保ち、最適化することを目的とした統合的なアプローチ」と定義している。

WHOは2021年5月にスイスのジュネーブで開催された第76回世界保健総会で、パンデミック条約の草案を提出し、国家指導者たちは条約と2005年の国際保健規則(IHR)に対する307件の提出された修正案を議論した。

条約では、ワンヘルスを 「人間、家畜、野生動物、植物、より広い環境(生態系を含む)の健康 」の相互関連と表現してる。

野生動物の病気によって人間が影響を受ける可能性は十分にあるのだから、これは合理的だとオシェイ氏は述べた。

「危険なのは、ワンヘルスがミッションクリープというものを起こし始めたところだ」。

ミッションクリープとは、軍事用語で「任務がその範囲を超えて拡大すること」と定義されている。

以前は「One Medicine」と呼ばれ、1930年代に起源を持つた総合的医学理論に基づいたワンヘルスは、 今や政府のお金の使い方や農家の農業経営のあり方を規制するなどの政策を含むように改訂された。

オシェイ氏によれば、ワンヘルス方針を全員が守っていることを保証するために監視システムが組み込まれ、生物多様性を確保するためのバイオセキュリティが構築されている。

「監視」という言葉は、「WHO CA+ の事務局テキスト」と題された WHO の条約 [1] の中で 11 回出てきた。例えば7ページの第4条には、「当事者は、国際保健規則の効果的な実施と一致し、それを支援する予防および監視措置を講じるものとする」と書いてある。

また、ドキュメントでは、「インフォデミック」と定義される「疾患の発生中にデジタルおよび物理的な環境で流布される虚偽または誤解を招く情報」と戦うためのガイドラインもある。

「このような情報は混乱を引き起こし、健康に害を及ぼす行動を引き起こす。また、保健当局への不信感を生み出し、公衆衛生への対応が損なわれる要因となる」と文書には記載されている。

 

人獣共通感染症の波及と「エミネント・ドメイン」

「気味の悪いところは、それが人間を感染の原因として非難し、人間の行動を変える必要があると主張するときです」とオシェイ氏は語った。ワンヘルスの目標の一つは、動物から人間への病原体の人獣共通感染を防ぐことであり、WHOはこれが感染症の主要な原因であり、コロナのパンデミックの主たる原因であると主張している。

SARS-CoV-2(COVID-19の原因ウイルス)のようなウイルスが研究所で作られたのであれば、人間を特定の地域に閉じ込めるためのワンヘルスとその多くの規制は必要ないからです。

ワンヘルスの設計図に従うように人間の行動を変えることが、流出を抑止するためのイデオロギーの解決策なのです。

「国家の主権を尊重せず、畜産業、農業、人々の居住地やビジネスの場所を管理しようとしている」とオシェイ氏と批判した。「私には、これは土地収用のように思える」。
 

 

ワンヘルスの「スリーパーエージェント

ワンヘルスの枠組みは、学術機関だけでなく、ほぼすべての都市、郡、州に組み込まれている。

オシェイ氏が作成したリストに、テネシー州保健局内のワンヘルス委員会やノースカロライナ州のワンヘルスコラボレーションなどが含まれており、それぞれ人間、動物、環境の健康の相互関係を促進している。

「もしパンデミックが起こった場合、これらの機関はワンヘルスのイニシアチブに従って行動し始めるだろう」とオシェイ氏は指摘。

もう一つの危険性はワンヘルスが生物安全レベル4の研究所をコントロールしていること。

オシェイ氏は、「別のパンデミックが宣言されたとしよう。ワンヘルスが研究室を管理している以上、パンデミックが本物かどうか、どうやって知ることができるのか?」と語った。

同氏によると、2024年までに、パンデミック宣言時の情報の世界的ハブは、中共への忠誠を宣言している上海の復旦大学に集中される。「そうなれば、中共がすべてのデータを管理することになる」と彼は言った。
 

(つづく)

[1]  https://acrobat.adobe.com/link/review/?locale=en-US&uri=urn%3Aaaid%3Ascds%3AUS%3AS02qiSt1SBeXKIq9iLuwKw

エポックタイムズ記者。米国報道を担当。
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