[ドバイ/ロンドン 3日 ロイター] – サウジアラビアは日量100万バレルの自主減産を1カ月延長し8月も実施する。国営サウジ通信(SPA)が3日伝えた。
報道によると、エネルギー省筋は「サウジの8月の生産量は日量約900万バレルとなる」と述べた。自主減産は8月以降も延長される可能性があるとの見方を示した。
これを受けて原油価格は上昇。0915GMT(日本時間午後6時15分)現在、北海ブレント先物は0.85ドル高の1バレル=76.26ドル。米WTI先物は0.81ドル高の71.45ドル。
サウジの発表直後、ロシアのノバク副首相は、同国が8月に石油輸出を日量50万バレル削減すると表明した。「石油市場の均衡を維持する取り組みとして、ロシアは8月に自主的に日量50万バレルの石油供給を削減する。国際市場への輸出を同量削減する」としている。
石油輸出国機構(OPEC)とロシアなど非加盟産油国で構成する「OPECプラス」は6月、協調減産の枠組みを2024年末まで延長することで合意。サウジは7月に独自に追加減産を行う方針を示していた。
SPAによると、サウジのエネルギー省筋は「今回の追加減産は、OPECプラスの予防的な取り組みを強化するものであり、石油市場の安定と均衡を支援する狙いがある」と述べた。
その後、アルジェリアのエネルギー省も8月1日─31日に2万バレルの追加減産を行うと発表。4月に決定した4万8000バレルの減産に上乗せされるという。
またリビアの石油相はサウジの自主減産延長を歓迎すると表明。「世界の生産者と消費者との市場バランスや世界経済に好影響を与えるだろう」と述べた。
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