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北京や河北省などの北部で洪水災害、山東省では比較的大きな地震まで発生した中国では、各地で動物の大移動や地面から熱水が噴き出すといった異常現象が頻発している。そうしたことから、さらに大きな地震などの、天変地異の前兆ではないかとする不安が広がっている。
地面から噴き出す「熱水の柱」
今月7日の北京。芝生の地面にできた多くの穴から熱気(蒸気)があふれ出し、泥水がまるで沸騰したかのように吹き上げる異常な光景がみられた。
動画投稿者によると、撮影場所は空港の工業開発区である「北京市順義区空港融慧園」。この原因不明の怪現象は、7月31日の降雨時から続いているという。夏季であるいま、この噴き出す熱水が、付近の建物のスチーム系統から漏れ出ているとは考えにくいため、多くの人が「地殻変動による異常現象ではないか」と懸念している。
「地面から水が噴き出る」という不思議な現象は、甚大な洪水被害を受けた河北省各地でも相次いでおり、中国メディアも取り上げて報道しているほどだ。
例えば、河南省新郷市衛輝市にある安都鄉口頭村という村では、大雨で増水した川のなかから突然「噴水」が2カ所現れた。
水柱は1週間も吹き出し続けており、8月7日時点でも止まっていない。SNSなどに投稿された動画によると「水柱の高さは4、5メートルはありそうだ」という。
河南省新郷市の馬胡同村でも、地下から同じような「噴水」が出現している。こちらのほうの巨大な水柱は5、6メートルの高さはありそうだ。
どこへ逃げるのか「生き物の大移動」
いっぽう河北省各地では、虫や鳥などの「異常な動き」が人々の不安を呼び起こしている。
8月7日、河北省石家荘市晋州市で撮影された動画のなかには、地面の下から大量の「黒い虫」が這い出し、集団でうごめきながら、移動をする異様な光景が見られた。
6日に河北省で撮影された別の動画のなかにも、大量の「虫」が、なぜか「その場でぐるぐる回る」という奇妙な現象があった。
さらには、この頃SNSで拡散された動画のなかには、河北省の細い水路のなかで、数十羽のカモが逆時計回りに旋回する奇景が見られた。
7日、河北省保定市の県級市の一つである安国市で撮影されたという動画のなかには、雁の群れが南へ飛んでいく様子があった。通常、雁は晩秋になってから南へ移動する。盛夏のこの時期に雁が南へ飛ぶ現象は、異例のことと言ってよい。
このような生き物の異常な行動は一体、何を意味しているのか。人々の間には「動物たちが巨大地震を予知して、移動しているのではないか」などの不安が広がっている。
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