Martin Quin Pollard Liz Lee
[北京 4日 ロイター] – 中国外務省は4日、インドで今週末開催する20カ国・地域(G20)首脳会議(サミット)に李強首相率いる代表団が出席すると発表した。習近平国家主席の欠席を事実上認めた。
ロイターは先月、習氏がG20サミットへの出席を見送り、李強首相が代理で出席すると報じていた。
外務省報道官は会見で、サミットでコンセンサスを強化し、自信を示し、発展を促すことができると期待していると述べた。
習主席の欠席を直接的には確認しなかった。中国の「リーダー」が出席しない理由を問う記者からの質問に対しては「G20は国際経済協力の主要フォーラムであり、中国は常にこのようなイベントを重視し、積極的に参加してきた」と答えた。
中国の国家主席と首相が同時に外遊して同じイベントに出席することはなく、李氏の出席は事実上、習氏の欠席を意味する。
習氏が年次のG20サミットを欠席するのは2012年に共産党総書記に就任して以来初めてとなる。
また、主催国インドへの当て付けとも受け取られかねないと、一部アナリストは指摘。中国経済が減速する中、主要国の中で最も急成長している国の一つである南の隣国に影響力を与えたくないとのシグナルかもしれない、という。
インドと中国はヒマラヤで国境問題を抱える。20年6月には双方の兵士が衝突し、24人の死者を出した。
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