9月から新学年の新学期が始まったばかりだというのに、中国各地で幼稚園が突然閉園するケースが相次いでいる。
すでに学費を納めた保護者には全く知らされず、幼稚園側の責任者は姿を見せないばかりか、抗議のため集まった保護者を地元当局が警察を動員して鎮圧する場面もある。
SNSには関連動画が複数投稿されている。突然閉園した幼稚園の前で「学費の払い戻し」を求める保護者たちに対して、幼稚園側は雲隠れしたかのように、誠意ある対応を全く見せようとしない。
現場では「安定維持」に当たる地元警察と保護者が対峙する。新学期だというのに、我が子が通う幼稚園が突然消えたばかりか、納めた学費が返ってくる可能性も低い保護者の怒りと悲鳴が現場に響き渡っている。
以下に紹介する例は、いずれもネット情報であるが、これは突然「幼稚園が消えた」事例の一部分、つまり中国全土における「氷山の一角」と見てよい。
今月6日、河南省鄭州市にある「慧凡超凡幼儿园(幼稚園)」が新学期の初日に閉鎖を発表した。数百人の児童が通う学校を失ったばかりか、すでに園側に支払われた1人1万元余り(20万円以上)の学費は「1円たりとも返って来ない」という。投稿者によると、この幼稚園は無認可であったにも関わらず、現地教育局の庇護により何年も運営してきたという。(関連動画はこちら)
今月11日、江西省南昌市の「培尔米罗幼儿园(幼稚園)」も、新学期早々に閉鎖を発表した。園側は「4千元(約8万円)の学費のうち、1000元しか返却できない」という。(関連動画はこちら)
今月2日、江蘇省南京市の「旭日双语幼儿园(幼稚園)」も新学期が始まる2日前に、保護者へ閉園を宣告。368人の園児のほか、突然仕事を失った75人の職員が被害を受けた。地元当局は、説明を求めて詰め寄る保護者に対し、警察を出動させて「鎮圧」を行った。負傷者も複数出ている模様。なお、ネット情報によると、この幼稚園の学費は年間8000元(約16万円)だという。
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