「死者数は3億人を下らない」 納棺師が語る中国コロナ禍の実態

2023/09/25 更新: 2023/09/25

コロナ禍で中国で何人が亡くなったのか?

「3億人を下らないと思う」と安徽省のある県の納棺師は語った。

李蓉氏(仮名)は故人の身支度を整え、死化粧を施す納棺師である。9月20日、李氏はエポックタイムズの取材に応じ、新型コロナ感染症が流行した3年間で「遺体は火葬場の外の大通りまで並んでいた」という。

コロナによる死者数について、中国共産党(中共)は情報を隠蔽してきた。中国の保健当局が1月14日の記者会見で、2022年12月8日から2023年1月12日の間に、中国の医療機関でのコロナ関連死者数は約5万9938人だと発表した。この数字を疑問視する声が後を絶たない。

李蓉氏は死亡者数についてこのように述べた。「実際の数字は、人々が想像するよりもずっと恐ろしい。去年はあまりにも多くの人が亡くなった。我が県の火葬場では、現在、毎日約20体の遺体を焼いているが、去年の疫病の際には、1日に2、300体を焼いていた」

「ピーク時には(1日に)およそ500体もの遺体を焼いたことがあった。それは当時としては、きわめて普通のこと」

県とは、中国の第三層の行政単位である。日本と比較した場合、郡に近い。

中国では、1つの県には火葬場が1つしかなく、政府が統一して管理している。

李氏はまた、当時、葬儀場は24時間働いており、スタッフはあまりにも忙しくて、死者に化粧を施す時間もなく、多くが直接火葬されてしまったと記者に語った。

「1日に数100人だったよ!ピーク時には、1人の葬儀業者がほぼ30体の遺体に同時に死衣装を着せなければならなかった」

「ここ数年の間で、全国で死んだ人々は3億人を下らないと私は思う。全国の葬儀場内部の統計数字は2億人以上だが、これは正確ではない。農村部では、多くの人々が火葬せず、そのまま埋葬した。実際の数字は想像よりも恐ろしいものだろう」

中国民政部2021年の統計データによれば、2021年末までに、全国で火葬炉が7043台あった。昨年12月初のコロナのピーク時には、火葬場では24時間連続で作業が行われていた。もし一体の遺体を焼却するのに30分かかるとすれば、当時中国で1日に焼却される遺体の総数は33万8千体になる。

従って、昨年12月初から今年1月末までの2か月間で焼却された遺体の総数は、2千万体以上に達する事になり、中国が公式に発表した「6万人が感染症で死亡した」という数を大幅に上回っている。
 
また、コロナ感染が爆発した3年間で、平均して各火葬炉が一日に50体の遺体を焼却すると計算すると、全国の7043台の炉は毎日35万2150体の遺体を焼却したことになる。1年で約1億2850万体の遺体が焼却され、3年で約3億8560万体の遺体が焼却されたことになる。しかもこの数字には、農村部での土葬が含まれていない。

法輪功の創始者・李洪志氏は「中国共産党は3年以上にわたって感染状況を隠蔽してきた。中国では疫病によってすでに4億人が死亡した。この疫病の波が終わるころには中国では5億人が死亡するだろう」と述べた。

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「中国共産党は情報を隠蔽、中国ではすでに感染で4億人死亡」=法輪功創始者・李洪志氏

https://www.epochtimes.jp/2023/01/132470.html

寧芯
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