イスラエルとイスラムテロ組織ハマスの衝突が激化する中、一部名門大学の学生は、ハマスを公然と支援する教員を処罰するよう大学に要求している。
イスラムテロ組織ハマスの攻撃によって、数千人が死亡し、民間人が人質に誘拐された。しかし、多くの米大学の教授がハマスの暴行を無視し、SNSでハマスを支持する発言を行っている。
多くの学生は言論の自由には制約が必要であり、善悪の区別がつかないようではいけないと指摘し、これらの教授の解雇を要求している。
イェール大学学生、「言論の自由は濫用されてはいけない」
米国研究、民族、人種、移民、宗教研究の准教授、ザリーナ・グレワル氏はX(旧ツイッター)で、「イスラエルは残酷で、ジェノサイドを行う入植者国家であり、パレスチナ人は団結し武装闘争で抵抗する権利を持っている」など、ハマスを支持する内容を投稿した。
同大学の3年生は大学に対し、グレワル氏の即時解雇を求めるオンライン請願を開始した。
請願書には「言論の自由は乱用されてはならない。個人が権威や権力の地位にある場合、その言論に責任を負わなければならない」と述べている。また、「暴力、殺人、テロ行為を宣伝、扇動、または支持する発言を容認し、許容すべきではない」と書いている。
コロンビア大学教授:ハマスの攻撃は「素晴らしい」
コロンビア大学のジョセフ・マサド教授は、10月8日に発表された記事で「パレスチナ抵抗運動(ハマス)」が「残酷な植民地支配者に対抗して驚異的な勝利を収めた」と述べた。
同大学3年生のマヤ・プラテックさんは「教授が民間人虐殺を公然と支持していることで、多くの学生が危険を感じている」と記し、「我々はコロンビア大学に対し、マサド氏の発言に対する責任を追及し、コロンビア大学教授陣から即刻解任するよう求めた」と書いた。
言論の自由の裏に隠されるダブルスタンダード
アレクサンダー・ハミルトン協会のガブリエル・シャインマン事務局長は、大学は学生と教職員の言論の自由を保護する一方で、明確な倫理を示す必要があると考えている。
同氏は16日に、新唐人のインタビューに応じた。
特に大学では、言論の自由を支持すべきだが、残念ながら、多くの大学が「言論の自由」を掲げながら、「言論の自由」に反する声明を出している。
シャインマン氏は、ハマスを批判しない学校の問題点を指摘した。
「第一に、暴力を扇動するのは言論の自由ではない。彼らは今、イスラエルの市民を非人間化し、テロリズムを合理化し美化している。
第二に、ダブルスタンダード。仮にこれらの教授のイスラエルとユダヤ人に対する発言が、アフリカ系米国人に対する発言だとしよう。大学は決してアフリカ系米国人の絶滅を求める白人至上主義者の発言を擁護しないだろう」
「恐怖組織がイスラエルの市民を攻撃する際に彼らが支持するのに対して、米国国内や大学キャンパスで少数派に対する攻撃が行われた場合、彼らがその攻撃に反対するのは、二重基準ではないか?」とシャインマン氏は批判した。
ハマス支持の教授の解雇を求める学生もいれば、一方、ハーバード大学の34の学生団体が責任は全面的にイスラエルにあるというパレスチナを支持する旨の声明を出し、物議を醸している。複数の投資家は、署名した学生を雇用しない意向を表明した。
デービス・ポーク&ワードウェル法律事務所とウィンストン&ストローン法律事務所は、これらの声明は完全に「当社の価値観に反している」として、複数の学生の内定を取り消した。
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