豪演劇スター、アストラゼネカを提訴 コロナワクチンで片麻痺

2023/11/20 更新: 2023/11/20

豪州の演劇界のスターでワクチン接種の支持者であるメル・スチュワートさん(42)は、コロナワクチンを接種したことで、脳卒中を引き起こし片麻痺などを患ったとして、英製薬大手アストラゼネカを提訴した。

スチュワートさんは英国と豪州で活躍する舞台女優。これまでミュージカル『マンマ・ミーア!』やチャンネル7の『ホーム・アンド・アウェイ』で主役を演じてきた。

スチュワートさんによれば、英国在住中の2021年5月24日にアストラゼネカのコロナワクチン1回目を接種した。その2週間後、発作を起こし、話す能力を失い、体の右側のすべてが麻痺した。脳外科医にワクチン接種によって引き起こされる血小板減少症を伴う血栓症と診断されたという。

この血栓症は現在、製造業者と規制当局がワクチン接種後の「稀な副反応」として認めている。

スチュワートさんは頭蓋切除術を含む複数の処置を受け、一命を取り留めた。現在は、チタン製固定プレートで頭蓋骨を固定しているという。

ワクチンとの関連性

スチュワートさんの夫であるベン・ルイスさんは「当初から医師たちは、この病気はワクチンに関連していると見ていた」と語った。

「彼女はとても健康でした。健康には人一倍気を使っていたし、入院したこともありませんでした」

血液学者による血液検査の結果、ワクチンが原因であることを裏付ける特異的なマーカーが発見された。

スチュワートさんは血小板値が低く、血液凝固があり、4日間で5回の輸血を必要としたという。

「信じられないほど悔しいです。言葉は私の命なのに、それを失ってしまいました。私が言葉を発しようとしても、思い通りに言葉が出てこないのです」仕事への復帰は絶望的だとスチュワートさんはテレグラフに語った。

「悲嘆にくれています。とても辛いです」

政府からの補償金

スチュワートさんは政府から12万ポンド(約2200万円)の補償金を受け取ったが、失った収入を補償するには不十分だという。

「私たちはアストラゼネカのワクチンが安全であると期待していました。しかし、この件に関しては安全ではありませんでした」

「後遺症を負った人は比較的少数です。しかし、国や社会のために正しい選択をしたごく少数の人々をケアすることは政府の責務です」

一方で、自分がワクチン支持者であることは変わらないとスチュワートさんは強調する。

「アストラゼネカのワクチンで苦しい思いをしましたが、ワクチン接種の断固とした支持者であり続けています。私はその後、ファイザーのワクチンを複数回接種しています」

「患者の安全は最優先事項」

訴訟について、アストラゼネカの広報担当者はエポックタイムズに次のように語った。

「患者の安全は当社の最優先事項であり、規制当局はワクチンを含むすべての医薬品の安全使用を保証するために明確かつ厳格な基準を設けています」

また英国の医薬品・医療製品規制庁(MHRA)は、ワクチンの「安全性プロファイルと有効性」に基づき、同国でのアストラゼネカ新型コロナワクチンの完全な販売承認を与えていると付け加えた。

オーストラリアのシドニーに拠点を置き、健康と科学に関するニュースを担当するレポーター。