Ben Blanchard Angie Teo
[台北 20日 ロイター] – 来年1月の台湾総統選に向けた20日のテレビ演説で、最有力候補である与党・民主進歩党(民進党)の頼清徳・現副総統は、中国が自身を含む与野党候補3人全員を分離主義者と見なしているとの見解を示した。
頼氏は国民党の侯友宜氏、野党第2党の台湾民衆党の柯文哲氏と共に政策演説に臨み、テレビで生中継された。頼氏は中国が国の方針として台湾を「飲み込もう」としていると指摘。
「中国から見れば、総統選に立候補している私たち3人全員が台湾独立を支持している」とした。
侯氏は頼氏が中華民国という正式名称を捨てて台湾の正式な独立を望んでいると改めて批判。
「台湾の独立は戦争につながり、戦争はますますわれわれに迫っている」とし、「私は(中国が提案する)一国二制度に反対で、台湾独立にも反対だ」と語った。
国民党と民衆党の候補一本化交渉が決裂して以来、支持率が低迷している柯氏は中国に短く言及しただけで、若者の支持獲得で鍵となる住宅価格高止まりなどの問題に焦点を当てた。
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