[ダボス(スイス) 18日 ロイター] – ドイツのリントナー財務相は18日、国内で極右政党への支持が高まっていることについて、対抗するには支持拡大の背景にある問題に対処するのが最善との見方を示した。ロイターのインタビューで述べた。
具体的には外交政策の失敗や過剰な官僚主義、高すぎるエネルギー価格などを挙げた。
また、中道政党にとって支持獲得が可能な人々の多くはドイツへの無秩序な移民流入を懸念しているとし、「ドイツの国際性を維持しつつ、福祉国家であるわが国への不法移民流入を防ぐ新しい『現実政治』が必要だ」と述べた。
欧州連合(EU)の選挙や独地方選を年内に控え、極右政党「ドイツのための選択肢(AfD)」の伸長に国内外で警戒感が強まっている。
AfDの支持率は全国調査で2位、今年9月に選挙を実施する東部3州では首位につけている。
リントナー氏はAfDが提案するEU離脱について、ブレグジット(英国のEU離脱)より危険だと指摘。怒りにあおられたグループが世論調査で支持を伸ばしていると懸念を示した。
2023年に0.3%縮小したドイツ経済については、中期的により高い成長を見込むとした。
ご利用上の不明点は ヘルプセンター にお問い合わせください。