2024年の米大統領選で、共和党候補指名でリードするトランプ前大統領の副大統領候補選びに注目が集まっている。トランプ氏は4日、「まだ決めてない」としつつ、複数の候補を挙げた。
トランプ氏は米FOXニュースでランニングメイト(副大統領候補)の質問に対して「共和党には素晴らしい人がたくさんいるが、まだ決めていない」と答えつつ、サウスダコタ州のクリスティ・ノーム知事やティム・スコット上院議員を挙げた。
副大統領候補を選ぶ基準については「いい大統領になれるのは誰かということだ。誰であろうと緊急事態はいつでも起こりえる」と述べ、不測の事態にも対応できる候補を選ぶ意向を示した。
「副大統領候補には直接打診していないのか」との質問に対しては、「私はだれにでも話す」と述べ、昨年11月に米大統領選から撤退を表明したスコット氏に電話したことを明かした。「スコット氏は自身の時よりも、はるかに私のために戦ってくれ、支持してくれている」と話した。
ノーム氏についても「私のためによく戦ってくれた。彼女は『勝てないから対抗馬として出馬することはない』と、とてもいいことを言った」と述べた。ノーム氏は中国共産党による農地買収を阻止する法案を発表するなど、トランプ氏と同様、対中強硬派だ。
いっぽう、無所属で出馬しているロバート・F・ケネディ・ジュニア氏が候補になることはないと強調。候補者として打診したとの報道も「嘘だ」と述べた。
閣僚・要職候補
インタビューの中で、トランプ氏は将来の閣僚選びにも言及し、前政権の「閣僚何人かを戻すつもりだ」と語った。
元々実業家として活躍してきたトランプ氏。2016年に大統領に就任した際は、最善の利益を考えていない人々からのアドバイスに頼らざるを得ない状況にあったとし、任期中にいくつかの人材配置のミスを犯したと述べた。
「しかし今は間違う。以前は知らなかった人々を知っている。賢い者も、間抜けな者も、弱い者も、強い者も知っている」
マイク・ポンペオ前国務長官やジョン・ラトクリフ前国家情報長官の復帰についても「わからない」と言葉を濁した。
投資家のビベック・ラマスワミ氏の可能性も取り沙汰されているが、今回のインタビューでは名前が挙がることはなかった。昨年の保守派トーク番組では、トランプ氏はラマスワミ氏について、米国に新鮮な視点をもたらすことができる「若くて才能がある」人物だと称賛していた。
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