トヨタ自動車は2月6日、米国ケンタッキー州の工場に13億米ドル(約1937億円)を追加投資し、米国向けの新型3列シートの完全電気SUVを生産すると発表した。
これは、トヨタが以前発表した、2030年までにバッテリー電気自動車(BEV)の生産に350億ドル(約5兆1790億円)を投資する計画の一環である。今回の追加出資により、トヨタの同工場への投資総額は約100億米ドル(約1兆4797億円)に達している。トヨタの自動車電動化への新たな取り組みを示す最新の事例となる。
13億ドルの投資は、電気SUVの組み立てをサポートするために使用され、バッテリーパック組み立てラインの増設に使用されることになる。
3列シートの完全電気SUVは2025年に生産が開始される予定である。発売されれば、2023年後半に発売されたキアの新型3列シートSUV「EV9」と競合することになる。メルセデス、リヴィアン、テスラ、ボルボも3列シートの電化SUVを生産しているが、価格からもわかるように、これらのモデルは高級・豪華セグメントに属している。
SUV用のバッテリーはトヨタのノースカロライナ工場で生産される予定だ。同工場もトヨタから追加投資を受けている。トヨタは昨年、新しいバッテリー工場に21億ドル(約3102億円)を追加投資する計画を発表した。
トヨタ・ケンタッキーのケリー・クリーチ社長は、「今回の発表は、自動車の電動化と米国事業への追加投資に対する当社のコミットメントを反映したものだ」と表明した。
トヨタの広報担当者は、この新型車の詳細については明言を避けた。
世界最大の自動車メーカーであるトヨタは近年、完全EVの導入に遅れをとっていると批判されてきた。しかし同社は、EVはカーボンニュートラル(CO2排出量実質ゼロ)になるための唯一の解決策ではないと述べた。トヨタは、ハイブリッド車やプラグイン・ハイブリッド車、さらには水素エンジン車など、他の技術開発を進めている。
しかし昨年、同社はEVのポートフォリオを強化することを約束し、2026年までにEVの新モデルを10車種投入する計画を立てた。
現在、EVに対する消費者の熱意は薄れつつあり、一部の自動車メーカーは完全EVへの投資計画を遅らせたり、削減したりしている。
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