[ソウル 15日 ロイター] – 北朝鮮の金正恩朝鮮労働党総書記の妹で党副部長の金与正氏は、日本との関係緊密化に障害はなく、岸田文雄首相が平壌を訪問する日が来るかもしれないと述べた。北朝鮮国営の朝鮮中央通信(KCNA)が15日に報じた。
日本と北朝鮮の正式な外交関係は確立されていないが、岸田首相は北朝鮮による日本人拉致問題の解決に向け北朝鮮の金正恩朝鮮労働党総書記と会談する可能性を探っていると述べた。
これを受け金与正氏は、岸田首相の発言が関係促進を意図したものであれば、ポジティブなものと見なされる可能性があると指摘。「もし日本が相互尊敬と敬意ある行動に基づいて関係改善に向けた新たな道を開く政治的決断を下すなら、両国は新たな未来を切り開くことができるというのが私の考えだ」と述べた。
このような見方は個人的見解としたほか、自身が知る限り、北朝鮮指導部は日本との関係や日本政府との接触について具体的な計画を持っていないとした。
米国のジュン・パク北朝鮮担当特別副代表は記者団に、北朝鮮が2020年1月以降、国境を閉鎖しているとし、同国とのいかなる外交交渉も支持すると表明。対ロシアでなければ北朝鮮の外交活動は「前向き」な動きとした。
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