中国の首都北京に隣接する河北省秦皇島市の河川で13日午後、31人を乗せた遊覧船が強風の影響により転覆した。船から投げ出された31人のうち12人の死亡が確認されており、ほとんどが高齢者で救命胴衣を着ていなかったという。
現地当局によると、転覆した遊覧船は「観光客を多く乗せるために違法改造された闇遊覧船だった」としている。現地当局は、船主ら関係者の身柄を拘束している。
遊覧船は近くの村民がつくったもので、船の定員は10人だったと中国メディアは現地市民の話を引用して伝えている。
また、現地で別の遊覧船に乗っていたという乗客によると、「自分たちの船にも救命胴衣はなかったし、この辺の船はそもそも救命胴衣など置いていない」という。
今回の事故をめぐって、中国のSNS上で「当局の管理不行き届き」を非難する声が殺到。
中国では近年、高齢者向けの旅行ツアーの事故が多発している。原因は人命軽視をする運営側の安全意識の低さにあると指摘されている。
(4月13日午後、河北省秦皇島市の河川で31人を乗せた遊覧船が強風の影響で転覆する事故が発生。)
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